
おもに飼育中のナミヘビの飼育と繁殖記録サイトです。
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- 〇〇の飼育と繁殖 -
アオダイショウ/Elaphe climacophora
分布:日本(北海道、本州、四国、九州など)
全長:120-180cm、最大200cm以上
生態:おもに昼行性。都市部にも適応し、さまざまな環境で立体的に活動する
繁殖:一度に4-15(最大24)個の卵を産む。卵は25-29℃で44-75日で孵化する
冬眠:5-12℃で3-5ヵ月
寿命:15年以上
丈夫で餌食いも良く、アジアの蛇の中では飼いやすい蛇です。
産地ごとに分けてブリードされることも多く、特に北海道や国後島に分布する「青みの強い個体」は人気も高く、選別交配されています。
一方で、成長の過程で予想外の方向に色彩が変わることもあり、最終的な体色を見極めるのが難しい蛇でもあります。
▼繁殖
5-7月にかけて交尾、6-8月に卵を産みます。重要なのは繁殖に適した体格の雌雄がそろっていることで、蛇の状態を整えたのち、繁殖行動を促すための冬眠が必要となります。
繁殖は飼育下で豊富な餌を与えられたオスで2歳、メスで3歳程度。より確実なのは、さらにもう1年は育成に時間を充てることです。特にメスはより育っていることで、産後の体力回復も早くなり、卵詰まりなどのリスクを減らすことができます。
秋には食いこませて雌雄とも万全な状態に仕上げ、10月中には餌を切り、そこから約1ヵ月後に冬眠させます。基本的に、冬眠中はシェルターの中でじっとしているはずです。注意点としては、温度が上がると活動して水を飲むので、水はつねに新鮮なものを用意しましょう。
適切な環境下で冬眠させることができれば、目に見えて痩せることもなく、3-4月には目覚めているはずです。あとは徐々に通常の飼育温度に戻し、給餌を開始します。最初は餌を少なめに与えるのが無難です。この間にペアリングさせると交尾する場合もありますが、フェロモンの影響からか、脱皮後のほうが成功率は高いとも云われています。たいてい冬眠明けから近いうちに脱皮はするものなので、タイミングを見てペアリングさせましょう。妊娠期間は40-50日程度であるようです。
-孵卵
親が孵化まで卵を守ったと思わしき例もあるようですが、やはり専用の孵卵器で管理するのが安全です。高価な装置を用意する必要はなく、タッパーなどの密閉容器にいくつか穴を開け、通気性を確保したもので事足ります。
孵卵器内の湿度は、孵卵初期の一番高いときで80-90%、孵化直前には70%程度あれば充分でしょう。孵卵温度は32℃までなら孵化するようです。ただ、あまりにも高温で孵化させると、養分の残留が増えて、孵化仔のサイズが小さくなります。基本的に高温時に問題が生じやすいのは、親も仔(卵)も変わらないはずなので、孵卵温度は27℃程度を推奨します。とはいえ、アオダイショウの孵卵に失敗したという話は、聞いたことがありません。
卵は培養基に完全には埋めず、くぼみに置く程度にとどめます。孵化日が近づくにつれ、卵が凹ん
でくることがありますが、普通のことなので加水の必要はありません。余談ですが、孵化直前の自然環境下の卵は、飼育下で管理された卵以上に凹んでいることもあります。
-孵化
・アオダイショウの孵卵温度と孵化期間
()内は孵化率
26-28℃------50日 (9/9) 50日 (4/5)

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